コロイダル・シルバー その1

コロイダル・シルバーとは?

日本ではあまり有名ではないですが、海外ではコロイダル・シルバーはサプリメント代わりとしてよく使われている、液体中に極小の銀粒子が入っているものをいいます。
(銀ナノ粒子は、直径が10〜100nm)

どんなバクテリアやウイルスも、コロイダル・シルバーの中では存在できない、そう言われています。確かに犬や猫の病気にもよく効き、症状の改善も見られています。もちろん人にも有効で、いろいろなベネフィットがあり、いろいろな効果も認められていますが、まだまだ解明されていないことが多くあるのも事実です。
冷蔵庫の発明以前は、銀が細菌およびその他の微生物の成長を妨げることが知られていたため、銀のコインを防腐剤として牛乳の容器に入れるのが一般的でした。

昔から銀は病気の蔓延を防ぐ一般的な治療法であり、天然の抗生物質として現代の抗生物質が発明される1940年代まで使用されていました。

懸濁した銀のナノメートルサイズの粒子を含む水の溶液の総銀含有量は、ppmと数値的に同じmg / Lとして表されます。
現在市販されているコロイダル・シルバー

  • イオン性銀溶液
  • プロテイン銀
  • コロイダル・シルバーそのもの
一番目のイオン性銀溶液は、銀含有量が主として銀イオンからなる生成物で、コロイダル・シルバーとして販売されていますが、本当のコロイダル・シルバーではありません。それは生産コストが最も低く、イオン銀はこのカテゴリで最も人気がある製品です。何が問題かと言いますと、本当のコロイダル・シルバーと同じ利益がないということです。

次にプロテイン銀ですが、大きな銀粒子を懸濁状態に保つ為にゼラチンが添加されています。プロテイン銀は、市販されている中で2番目に一般的なタイプで、プロテイン銀の粉末に水を加えることにより簡単に作れます。このプロテイン銀はコロイダル・シルバーとして販売されていますが、効果は薄く本当のコロイダル・シルバーと比べて効果が得られません。

本当のコロイダル・シルバーは、銀含有量の大部分がナノメートルサイズの銀粒子からなり、タンパク質または他の添加物を含んでいません。


生成方法

銀ナノ粒子は、2つの異なる方法で製造されるます。

  • 物理的 コロイドとして水中に懸濁させる前に、銀を非常に小さな粒子に粉砕する
  • 化学的 銀塩は化学還元剤を使用して、非常に小さな粒子に還元される

よく研究された多くのナノ粒子は、銀塩を銀ナノ粒子に還元するために生物学的に生成された物質を用いることによる「緑色合成」と呼ばれる方法で生成される

どのように働くか

科学者によってコロイダル・シルバーが病原菌を殺すことは観察されましたが、いったいどのようにして殺されるのかは解明されていませんが、ナノ粒子が細菌の細胞壁に結合することはわかっています。表面科学同様にナノ粒子の形状が細菌にどのように有毒かを決定します。銀ナノ粒子の一部が体内や環境中の中で反応し、抗菌剤の銀塩になると考えられています。殆どのコロイダル・シルバーは銀塩から作られていますが、本質的には異なります。銀塩は一般に、コロイダル・シルバーよりも細菌や人間に対しての毒性が強いです。銀塩溶液(塩化銀、酸化銀、硝酸銀等)は、光に暴露されると空気中の酸素と反応し沈殿物を生じますが、コロイダル・シルバーは通常黄色 -金色で、沈殿物はなく安定しています。水中における銀塩は陽性電荷を持っており、タンパク質を結合しDNA損傷を引き起こし、細菌の呼吸過程にダメージを与えます。どのように合成されたかによって、銀ナノ粒子は中性またはマイナスなります。さらに、銀イオンはコロイドよりも人間において銀毒性またはアルギアリアを引き起こす可能性がより高いです。しかしながら、コロイダル・シルバーの一部が銀塩になることがあるので、過消費は依然として銀毒性を引き起こす可能性があります。

コロイダル・シルバーは効果的か

コロイダル・シルバーは金属で、人間の体内には必要な物質ではありませんが、鉛や水銀よりはずっと安全です。

  • 抗生物質耐性の細菌を含む細菌増殖の殺滅および予防
  • カンジダおよびクリプトコッカスを含む病原性酵母のいくつかの株を殺す
  • ウイルスがヒト細胞に侵入するのを防ぐ
  • 細菌のバイオフィルムを破壊する
  • がん細胞に有毒
  • ビブリオコレラと大腸菌の危険な菌株に対して効果的に戦う(未処理のまま放置すると致命的な下痢を引き起こす可能性があり)
Updated: 2017年12月14日 — 12:42 AM